華やかな舞の競演、本堂彩る

東京・葭町と金沢の芸者衆6人、佛厳寺で

 東京・日本橋の花街「葭町」と金沢・西茶屋街の芸者衆による舞台「長浜の夕べ 四季のいろどり」が11日、室町の佛厳寺本堂で開かれた。東京と金沢から訪れた計6人の芸者衆が舞や笛演奏を披露し、来場者を優雅な芸の世界へ誘った。

 催しを企画したのは、東京都内でそば店などを展開するかめやグループ代表の荒川雄行さん。佛厳寺の藤濱晃彰住職が長浜へ戻る前に荒川さんの会社で勤務していた縁から実現した。藤濱住職は「本堂で東京や金沢の芸者衆が舞を披露する機会は大変珍しい。ご縁があって実現した催しを地域の皆さんに楽しんでいただきたかった」とあいさつした。

 荒川さんは、藤濱住職が会社員時代から誠実な人柄だったと振り返り、「僧侶として修行を続けながら仕事にも真摯に取り組んでいた。こうして再びご縁をいただき、このような会を開けたことをうれしく思う」と語った。

 第1部では「初春」「花見踊り」「八重一重」など、第2部では笛演奏「月」や「金沢の四季 夏、秋」「黒田節」などを披露。最後は東京・葭町と金沢・西茶屋街の芸者衆が合同で「さわぎ」を舞い、盛んな拍手を浴びた。

 トークタイムでは、流派の違いについて「家庭ごとにカレーの味が違うようなもの」とユーモアを交えて紹介。それぞれの芸を尊重しながら一つの舞台をつくり上げる魅力を語った。

 長浜で芸者衆の舞に触れる機会は少なく、来場者は伝統芸能ならではの優雅な所作や息の合った舞に見入っていた。

 

掲載日: 2026年07月13日