笑顔で挑む初の大舞台

浅井長浜LV 県2大会制し全国へ

 少年野球チーム「浅井長浜LV」が、県内で行われた2つの大会で初優勝を果たし、11月に開かれる全国大会に出場する。

 出場するのは「年中夢球杯全国大会」(11月1〜3日、埼玉県)と「オールジャパンベースボールリーグ」(11月22〜24日、愛知県)。

 技巧派ピッチャーの山岡瑛翔さん(11)は県大会10試合中5試合に登板し、防御率1・06と安定感抜群。打撃でも24打数11安打、打率4割5分8厘、8打点の活躍を見せた。「優勝は、野手陣、投手陣、打撃陣がみんな頑張った成果。全国大会でも全力プレーで期待に応えたい」と意気込む。

 今年3月の全国大会出場をかけた試合では、あと一本が出ずに惜敗。その悔しさをバネに、「試合終了まであきらめずに全力を出す」ことを徹底して練習を重ねてきた。伊藤嘉彦監督(51)は「全国大会を逃したあの試合があったからこそ、今回の優勝がある」と振り返り、「全国大会では結果よりも、選手たちが自分のプレーを思いきり発揮してほしい。全国の舞台を体感し、その経験を中学でも生かしてほしい」と期待を寄せる。

 チームは、少子化や野球人口の減少でスポーツ少年団の活動継続が難しくなる中、2019年に浅井レイカーズと長浜ビクトリーが合併して誕生。旧七尾小と長浜小のグラウンドで練習している。

 各地から集まる子どもたちを支えるのが保護者たち。旧七尾小学校グラウンドには、保護者の手づくりによる外野フェンスやカウントボードが設置されている。愛情のこもった環境で、選手たちは日々練習に励んでいる。

 「とても練習しやすい環境があり、幸せです」と話すのはキャプテンの小林楓芽さん(12)。「全国大会では、いつも通り笑顔で元気に、楽しくプレーしたい」と笑顔を見せた。

 メンバーは次の皆さん。

 小林楓芽(小谷6)、脇坂昊征(同)、伊吹海渡(浅井6)、小林星輝(同)、宮元海成(同)、山岡瑛翔(長浜6)、横田紹真(同)、北川大晴(同)、北村咲太郎(同)、髙宮悠右(同)、藤井雅翔(青柳6)、西川皓(びわ南6)、西村旺志朗(坂田6)、伊吹文翔(浅井5)、宮元暖仁(同)、髙宮圭悟(長浜5)。

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 浅井長浜LVは、11月16日午前10時から長浜小学校グラウンドで野球体験会を開く。対象は小学1〜5年生で、初心者も歓迎。グローブやバットがなくても参加でき、服装も自由。詳細はチームのインスタグラム(https://www.instagram.com/azai_nagahama_lv/)で案内している。

掲載日: 2025年10月30日