竹でつえ作り彦根城へ寄贈

松原の前川さん「喜んでもらえたら」

 彦根市松原1丁目の前川宏志さん(73)が彦根城を登城する入場者用のつえを竹で製作。今月12日に20本を持参し、彦根城運営管理センターの職員に渡した。

 前川さんは、還暦の時に開いた中学時代の同窓会でみんなと彦根城を登った際、当時あったつえが太くて使いにくく、「年配や障害のある方が登城する際、使い易い丈夫なつえがあった方がいい。自分で作って届けよう」と思い立った。以降、「師匠」の釣り仲間に教えてもらいながら、10年ほど前からつえ作りを開始。

 友人が所有する竹やぶに生育している布袋竹と亀甲竹を切り、自宅で枝を除去して、曲がった箇所をバーナーであぶって直線にし、4カ月から6カ月間乾燥させた後、ニスを塗って仕上げる。そして最後に、先端に水道のホースを短く切って滑り止めとして付けて完成させる。

 つえは利用者の身長に合うよう、長さ1㍍20㌢ほどから1㍍50㌢ほどまであり、丁寧に使えば約5年は使えるという。8年ほど前から年間100本ほどのペースで彦根城に贈っており、3カ所の出入り口で「彦根城」の焼き印が押されて無料で貸し出されている。

 前川さんは「来訪者が彦根城に来てよかったと喜んでもらえることが何よりもうれしい。彦根城の世界遺産登録を願って、これからも作っていきたい」と笑顔を見せていた。

(滋賀彦根新聞)

掲載日: 2026年03月25日