祖父の縁たどり長浜へ

協力隊員の北川さん、伊香高の留学支援

 長浜市の地域おこし協力隊員として横浜市から移住した北川有紀さん(39)が20日、市役所で委嘱状交付式に臨んだ。任期は同日から3年間。祖父が同市出身という縁に導かれ、長浜で新たな一歩を踏み出した。

 北川さんが担うのは、伊香高校を核とした地域活性化。2025年度に新設された「森の探究科」の全国募集に向けた地域みらい留学事業の推進や、親元を離れて暮らす生徒の下宿支援、地域と学校をつなぐ取り組みなどに携わる。

 横浜市内の市民活動センターでセンター長を務めてきた北川さんは、大学生のインターンシップ受け入れや地域との橋渡しに尽力。大学時代にはNPO法人の一員として里山保全にも携わるなど、人と地域に寄り添う活動を続けてきた。

 転機は約2年前。祖父が長浜市北船町出身と知り、初めてこの地を訪れた。歴史や自然に触れ、地域の人々と交流を重ねる中で、「いつかここで暮らしたい」との思いが芽生えたという。長浜市の協力隊員募集を知り、その思いが実を結んだ。

 交付式で浅見宣義市長は「地域資源を発掘し、新しい風を吹き込んでほしい」と期待を寄せた。北川さんは「これまでの経験を生かし、自分にできることを一つ一つ見つけていきたい」と語り、引き寄せられるようにたどり着いた祖父のふるさとで地域に寄り添う決意をにじませた。

掲載日: 2026年04月23日