祖母と過ごした家でサロン経営

宇賀野で、桐山さん「来店客を元気に」

 祖母と過ごした思い出のつまった民家を改装し、米原市宇賀野で脱毛サロン「haru(ハル)」を開業したエステティシャンの桐山文華さん(32)。脱毛をはじめ、顔の肌を整えるフェイシャルや血行を促進させるよもぎ蒸しなども提供し、「来店した皆さんが笑顔になって帰る店にしたい」と意気込む。

 桐山さんは大学卒業後、JA東びわこに勤務。その後、長浜赤十字病院で働いていたが、「10年後、20年後に自分の好きなことをやっていたい」と一念発起。以前から関心のあった脱毛サロンの経営を目指して30歳で退職。エステティシャンの技術を身につけ、開業への準備を進めた。

 そして、店として選んだのが子どもの頃に祖母のハルエさんと過ごした築約50年の家だった。両親が共働きだった桐山さんは、幼い頃から祖母と過ごす時間が多かった。学校から帰宅すると祖母がいて、4人兄妹の中でも「一番かわいがってもらった」という。ハルエさんはその後、おじの家で過ごし、3年前に98歳で亡くなった。祖母との思い出が残る家は15年ほど空き家だったが、桐山さんは市の創業支援制度を活用して改装。祖母と過ごした約13平方㍍の居間を店舗スペースにし、昨年5月にオープン。店名に祖母の名前の一部を取り入れた。

 「haru」では全身や顔、ひじ下、ひざ下などの脱毛コースを用意。女性が来店客の全体の7割を占め、小学3年生から70代まで幅広い年代が訪れる。男性客も中学1年生から60代まで利用している。脱毛のほか、フェイシャル、よもぎ蒸し、ヘッドマッサージも対応している。家賃の負担がないため、料金は同様のサービスを提供する他店より低価格に設定している。

 オープンして1年以上が経過したが、開業当初、桐山さんには不安もあった。「サロンというと、きれいな店構えできらきらとしたイメージがあるため、民家で店をすることにコンプレックスがあった」と振り返る。しかし、子連れや家族で訪れる客も多く「訪れやすい」という声を聞くようになった。「当初のコンプレックスが強みにもなっている。祖母との思い出のつまった家で店を開いて、本当によかった」と笑顔を見せる。

 新型コロナウイルスの感染拡大後、人と人とのつながりが希薄になったとも感じる桐山さん。「人のつながりをコロナ前に戻したいという思いがある。エステはその手段またはツールで、来店客の皆さんが元気になって、笑顔になって帰ってもらえるお店にしたい」と話す。

 店は予約制。火曜と金曜休み。問い合わせは店のインスタグラム(https://www.instagram.com/haru.salon_/)やLINEから。

 

 

掲載日: 2026年09月25日