目指せロス五輪 フラッグフットボール体験会に25人

来年1月クラブチーム発足へ

 アメリカンフットボールを手軽にしたニュースポーツ「フラッグフットボール」の体験会が20日、長浜西中体育館で開かれ、小学生25人が親しんだ。主催の長浜フラッグフットボール協会は来年1月にも小学生のクラブチームを立ち上げ、長浜でのアメフト文化の再興を目指す。

 フラッグフットは5対5で行い、アメフトと同様に攻撃側と守備側に入れ替わり、パスを回して相手陣地のゴールゾーンまでボールを運ぶ競技。腰につけた布(フラッグ)を奪うとタックル成功とみなして相手の攻撃を阻止できる。どのような戦略で相手陣営を攻めるのかが試合運びを決める。判断力、コミュニケーション能力、体力を育むことができるとして、文科省の学習指導要領にも盛り込まれている。

 この日の体験会では子どもたちがパスやキャッチの練習で楕円形ボールに親しんだ後、試合形式で攻撃と守備に挑戦した。攻撃役は「すぐ振り向いてパス作戦」「すぐ中に入ってパス作戦」など、事前に戦略を話し合って5人それぞれが役割を確認。相手選手の背後に回り込んでパスを受けたり、守備をかわしながらボールを持って走ったりと、戦略性のあるゲームに汗を流していた。長浜小5年の太田聖丈君(10)は「初めてやったけど、走ったり、ボールをキャッチしたりするのが楽しい」と話していた。

 同協会は30〜40代のアメフト経験者7人で今年7月に結成。日本のアメフト発祥の地でありながら競技人口が減少しつつある長浜で再びアメフト文化の興隆を目指すとともに、子どもたちがスポーツを楽しめる環境づくりなどを目標にしている。会長の伊藤和真さん(42)は「2028年のロサンゼルス五輪ではフラッグフットが正式競技になる。アメフト発祥の地の長浜から五輪選手を送り出したい」と語り、クラブチーム発足後はアメリカへの遠征なども夢見ている。

 同協会に関する情報はホームページ(https://www.nagahama-flag.com/)で確認できる。

掲載日: 2021年11月22日