玄宮園でオニバスが開花

27年ぶりか、9月中旬まで

 彦根城内の玄宮園で、環境省のレッドリスト(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されているオニバスが育っている。城内では中堀で生育が確認されているが、玄宮園では1999年以来27年ぶり。市民団体の彦根城オニバスプロジェクトでは「休眠していた種が育ったのかも」としている。

 オニバスは全体に鋭いとげがあり、赤紫色の花が葉を突き破って咲くのが特徴。彦根城内では築城時に敵の侵入を防ぐために堀に植えられたとの説があり、当時は旧松原内湖のエリアに生育していたとされる。現在は旧松原内湖から移植された株が桜場駐車場裏手の中堀で育っており、そのエリアのオニバスは彦根市の天然記念物に指定されている。一方で、ハスの侵食や種子を食べる外来生物の影響で減少していたため、彦根城オニバスプロジェクトが保護活動を展開。金亀公園の管理事務所の裏手でも市立若葉小学校で育ったオニバスを移植する形で育てている。

 玄宮園では同プロジェクトのメンバーが6月10日に園内の池・魚躍沼に葉があるのを見つけ、報告を受けた市が保護してきたところ、順調に生育して今月15日に開花を確認した。9月中旬まで開花しているという。

 市文化財課によると、魚躍沼では同じ場所付近で1999年にもオニバスの葉が見つかっており、82年には旧彦根市立病院付近の中堀でも育っていたという。オニバスは種が水底に沈んでも休眠状態に入り、数十年後に咲くことがあるという。

 9月6日午前9時から彦根城内の樹木ウォッチングと玄宮園などのオニバスの観察会を予定している。

(滋賀彦根新聞)

 

 

掲載日: 2026年07月22日