関西みらい銀、北びわこ農協 窓口で異変察知
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、木之本署は26日、関西みらい銀行木之本支店の支店長代理・田村美千代さん(60)、主任・井吹美穂さん(40)、北びわこ農業協同組合永原支店の支店長・手原純子さん(52)に署長感謝状を贈った。いずれも高齢者が高額の現金を用意しようとした際、窓口で不審な点に気付き、事情を聞いて被害を防いだ。
関西みらい銀行では8月6日、長浜市内の80代女性が窓口を訪れ、口座解約と100万円の出金を申し出た。対応した井吹さんが理由を尋ねると、当初は詳しく話さなかったが、「息子の携帯電話が洗濯機で壊れ、知らない番号から電話があった」などと説明したため、特殊詐欺を疑って田村さんに相談した。
田村さんがさらに事情を聞き、女性の携帯電話に登録されていた本来の息子の番号を確認。支店から本人に電話したところ、携帯電話は壊れておらず、女性にかかってきた電話が息子を装った詐欺だったことが分かった。警察に通報するなどして被害を防いだ。
一方、北びわこ農協永原支店では同日、長浜市内の80代男性が現金300万円を引き出そうと来店した。手原さんが使途を尋ねると、男性は当初「孫の病気」などと説明していたが、詳しく聞くうち、息子を名乗る人物から「電話番号が変わった」「女性とのトラブルで金が必要」などと言われたことを明かした。
手原さんは特殊詐欺と確信して出金手続きを止め、他の職員とともに本来の息子の電話番号に連絡するよう説得。男性が帰宅後に息子本人へ電話し、詐欺だったことが判明した。
8月上旬、県内では息子を装う男から「所帯持ちの女性を妊娠させ、夫から慰謝料を求められている」などと告げる詐欺電話が相次ぎ、各地で被害が発生した。一方、木之本署管内では被害は確認されていない。
感謝状を贈った青地俊治署長は「被害に遭う方は自分がだまされていることに気付いていない。金融機関で声を掛け、理由を確認してもらうことが非常に大切」と3人の対応に感謝した。
井吹さんは「未然に防げてよかった」とし、「金融機関では高額出金の際に理由を聞いているが、お客さまから『なぜ言わなければならないのか』と言われることもある。今回のように被害防止につながることもあるので、取り組みに理解してもらえれば」と話した。田村さんは「井吹さんの最初の気付きと、すぐに相談してくれた連携が被害防止につながった。今後も警察などと協力し、被害を防いでいきたい」と話した。
手原さんも「普段から詐欺の手口を職員間で共有していたので、同じ手口だと気付くことができた。これからも高額出金の際は理由をしっかり確認したい」と話した。








