湖北に春を呼ぶオコナイ

川道町で子ども、女性も参加し

 川道町で23日、五穀豊穣などを祈願する神事「オコナイ」が行われ、雪の降る中、子どもたちを先頭にした行列が川道神社に参拝し、鏡餅を奉納した。

 川道神社のオコナイはかつて7つの「庄司(しょうじ)」(オコナイ組)ごとにもち米1俵で作った大きな鏡餅を神社に奉納し、鏡餅がずらりと並んだその光景から湖北随一の規模で知られてきた。近年は、少子高齢化などによる担い手不足を受けて改革を実施し、主催を自治会に、会場をコミュニティセンターにするなど簡素化した。一方で、女性や子どもも参加できるようにした。

 改革4年目となった今年のオコナイでは前日の22日にセンターに子どもたちが集まって「屋台」(神輿)の塗り絵を飾ったり、鉦を打つ練習を楽しんだりした。

 23日は鉦を打ち鳴らす子どもや、「カンバン」と呼ばれる法被を着た住民がセンターから神社へと練り歩き、神社境内では女性も参加して屋台を担ぎ上げ、拝殿に鏡餅を供えていた。

 雪が降りしきる中での神事執行となったが、川道のオコナイが終わると湖北に春が訪れると言われている。

掲載日: 2025年02月25日