長浜署、北高出身の同級生3人に感謝状
深夜の湖岸道路を徘徊していた80代の高齢女性を保護したとして、長浜署は9日、市内の女性3人に署長感謝状を贈呈した。
高齢女性を保護したのは県立看護専門学校に通う山瀬七佳さん(20)と西嶋未優さん(19)、京都橘大学の南雲陽華さん(19)の3人で、長浜北高出身の同級生。
3人は7月26日午前2時ごろ鐘紡町の湖岸道路を車で通行中、車道の脇でシルバーカーを押す高齢者を目撃。すぐ横を大型トラックが走行する危険な状態だったことから、すぐさま車をUターンして女性に声を掛け、歩道に誘導した。
女性は自宅を抜け出してJR長浜駅に向かっている途中だったという。3人が女性を保護した約10分後、通報を受けた警察が駆けつけて女性を家族のもとに届けた。女性にけがはなかった。
この日、3人は一緒に温泉に行き、その帰り道に湖岸道路を走行していた。「湖岸道路は工事で片側1車線になっていて、車道にいる女性はとても危険に思えた」と3人。車をUターンさせ山瀬さんと西嶋さんが車を降りて女性を歩道に誘導。「何をされているのですか?」「家はどのあたりですか?」と女性に声をかけながら警察の到着を待ち、南雲さんは車をいったん近くのコンビニエンスストアの駐車場に停めた。
西嶋さんは「深夜に車を降りて声をかけるのは怖かったけど、保護できてよかった」、山瀬さんは「直後に大型トラックが通っていて本当に危なかった。安全に自宅に帰れてよかった」、南雲さんは「またこういう場面に遭遇すれば、声をかけたい」と話した。
3人に感謝状を手渡した井上和幸署長は「勇気ある行動で交通事故を防ぎ、人命救助につながった。温かい心に感謝します」と語りかけていた。