歌声と笑顔つないで50周年

神照ヴィーナスエコーが9月6日記念コンサート

 湖北地域を中心に活動する女声合唱団「神照ヴィーナスエコー」が創立50年目を迎え、9月6日午後2時からルッチプラザ(米原市長岡)で記念コンサートを開く。団員たちは半世紀の歩みを振り返りながら、節目の舞台に向けて練習を重ねている。

 合唱団は1977年6月、神照小学校の保護者による「お母さんコーラス」として約15人で発足した。活動を続ける中では団員が半数以下まで減った時期もあったが、歌を愛する仲間たちがバトンをつないできた。

 現在の団員は18人で、年代は50〜70代。神照学区だけでなく長浜市内各地や彦根市、米原市からも集まる。北村常男さんの指揮、服部郁代さんのピアノで、神照まちづくりセンターを拠点に毎週金曜夜に練習し、長浜音楽祭や木之本合唱祭などに出演している。

 50周年記念コンサートの実行委員長を務める高橋真由美さんは、約25年前から合唱を続けている。入団のきっかけは、2002年に開かれた「七夕ありがとうコンサート」だった。客席で歌声を聴き、アンケートに「私も歌ってみたい」と記したところ、ほどなく団員から誘いを受けた。練習に加わると、すぐにその楽しさに引き込まれた。「私にとって癒やしの場になっています」と高橋さん。神照ヴィーナスエコーについて「いつも楽しく、笑顔がいっぱいの合唱団」と話す。

 発足当初はピアノもなかったという。「いろいろな苦労があったと思う。それでもここまで続けてくださった先輩方に感謝したい」と話し、記念公演では「私たち自身が楽しく歌い、お客さんにも感動してもらいたい。その感動が、毎日の生活の活力になれば」と思いを込める。

 団長の日和原薫さんは入団10年目。長浜市主催の合唱イベントに個人で参加した際、打ち上げの席で団員から誘われ、仲間と一緒に加わった。当時は40周年記念コンサートに向けて練習に励んでいた時期で、50周年を迎える今、「あのころのことを思い出します」と振り返る。

 日和原さんが50年続いた理由として挙げるのは、先輩たちの歌への情熱と、誰でも受け入れる温かな雰囲気だ。「ストイックすぎないところがいい。楽譜が読めなくても、歌いたい人なら一緒にやろうという合唱団なんです」と話す。

 一方で、舞台では楽譜を持たずに歌う「暗譜」を大切な伝統としてきた。「10年前より暗譜するのが難しくなってきたね、とみんなで笑っています」と日和原さん。それでも今回も、楽譜を手に舞台に立つつもりはない。曲目だけでなくプログラムや演出も団員たち自身で考え、一つの舞台を作り上げる。

 当日は「女声合唱による10のメルヘン『愛する歌』から」やテレサ・テンの名曲、なかにしあかね作品などを披露。歌と映像で50年の歩みを振り返る企画も盛り込む。

 日和原さんは「温かいグループを残してくださって、ありがとう。その思いが先輩方に伝わるコンサートにしたい」と話す。コンサートは入場無料。

掲載日: 2026年08月19日