榎木町の堀内さん、アルプラでボランティア活動報告

台風被災地、人手不足を訴える

 台風19号による河川氾濫で被災した長野市内で、長浜市榎木町のNPO法人職員・堀内正訓さん(40)がボランティア活動に取り組んでいる。17日に一時帰宅したのを機に、18日から20日までアルプラザ長浜で被災地のようすを写真などで伝える展示「災害救援活動報告会」を催し、市民に災害への備えや被災地支援への協力を呼びかけている。

 台風19号では長野市をはじめ、関東や東北など東日本の広い範囲で河川が氾濫するなどの被害が発生し、90人以上が死亡。現在も各地の被災地で復旧活動が行われている。

 熊本地震の被災地で2年間にわたるボランティア活動に取り組み、有志グループ「支援の『わ』」の代表も務める堀内さん。長野市内を流れる川が氾濫した10月13日のその日のうちに被災地に入り、被害状況を調査・把握した。仕事のためいったん長浜に戻り、翌週末にチェーンソーやエンジンカッター、発電機、高圧洗浄機などの機材を車に積んで被災地へ向かい、床上浸水した民家で泥をかき出すなどの活動に取り組んだ。

 週末明けの月曜には仕事のため長浜に戻り、職場にボランティア活動の継続を打診。経営者の許可をもらい、22日から11月17日まで現地でボランティアセンターの運営支援などにあたった。

 堀内さんは「被災地が広域で、支援の力が分散している」と指摘し、全国からボランティアが集中した熊本地震との差を肌で感じている。「長野では雪が降るまでが勝負だが、人手が足りない」と危機感を募らせている。

 ボランティアの手が足りないため、現地では地域住民向けに被災家屋の復旧に向けた講義も実施。浸水した家屋は床や壁の中の断熱材が水分を含んだ状態となっており、これを放置すれば後々カビが生えることなどを説明したという。また、住民のコミュニティの維持・強化のため炊き出しで交流の場を設けるなど、これまでの災害ボランティアで培った経験を生かしている。

 25日から再び被災地に入り現地で年を越す予定という堀内さん。「ボランティアというと泥かきなど大変な作業がクローズアップされるが、写真の洗浄や窓ふきなどもある。現地では幼児もボランティア活動に参加していた。外での活動で疲れて帰ってきたボランティアにおしぼりを渡す役目。小さな子どもにおしぼりをもらって、みんなが癒されていた」と語り、災害ボランティアへの協力を呼びかけている。

 アルプラザ長浜での報告会では被災地の現状やボランティア活動を伝える写真を展示し、車に取り付けた360度カメラで撮影した動画も放映している。また、被災地で売り物にならなくなったリンゴを買い取り、来場者に無料で配布。「被災地の現状を少しでも知るきっかけになれば」と話している。報告会では堀内さんが常駐している。

[2019年11月19日]