松本さん、三成の魅力語る

大河俳優、法要に参列、トークイベントも

 来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で石田三成を演じる俳優・松本怜生さんが2日、三成の出生地の石田町で開かれた「三成祭」に特別ゲストとして登場した。

 浜縮緬の着物に身を包んだ松本さんは、426回忌法要に参列して三成の遺徳を偲んだ後、ステージでのトークイベントに出演。三成を演じる意気込みや、ゆかりの地を訪れた感想などを語った。

 松本さんは前日1日に湖北地域を訪れ、三成の居城・佐和山城跡(彦根市古沢町)や、秀吉が三成の才覚を見出した「三献の茶」の逸話が残る法華寺跡(木之本町古橋)などを巡った。

 三成は関ケ原の戦いに敗れた後、法華寺の住職を頼って古橋へ逃れたが、徳川方の追及で村人に迷惑が及ぶのを避け、自ら捕縛されたという伝承も残る。

 松本さんは三成像について「死の直前まで領民に優しかった。不器用ながらも正直すぎて仲間を信じた、そういう人間らしいところが三成公の一番の魅力」と語った。

 また「本や映像で知るよりも、実際にゆかりの地に来て三成が見た景色や感じたものに触れることが、役を演じる上で一番ためになる。そうした場所を守り続けてくださっている皆さんに感謝し、その思いを撮影を通して全国に広めたい」と述べた。

 上野賢一郎厚生労働大臣も駆け付け「三成祭は年々規模が大きくなり、多くの皆さんで盛り上がっている。来年は『豊臣兄弟!』があるが、是非、三成公を主役にした大河ドラマを力を合わせて実現しよう」と呼びかけていた。

掲載日: 2025年11月04日