虎姫でシガウッドが施工、構造や環境性能学ぶ
五村で建設が進む大型木造倉庫で、地元高校生を対象にした木造建築の見学会が6日開かれた。高校生8人が建設中の大型木造倉庫内部の構造などを見学し、構造や環境面での利点について学んだ。
見学したのは、シガウッド(大辰巳町)が施工する平井商事(酢)の物流倉庫。木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)を採用し、建築面積約557平方㍍、延べ床面積約450平方㍍、最大スパン約15・5㍍の大空間を確保している。
シガウッドの担当者は、壁や床、屋根を面として組み合わせて建物を支える2×4工法について説明。耐震性に優れ、工場で壁などのパネルを生産することで、品質を保ちながら短期間で施工できる特徴を紹介した。
また、木材は鉄などに比べて熱を伝えにくく、外気温の影響を受けにくいことや、建物に木材を使うことで、樹木が吸収した炭素を長期間固定できることなどを解説。この倉庫には約32立方㍍の木材を使用し、二酸化炭素換算で約29・7㌧を固定しているとの概算を示した。
高校生たちは、屋根を支える木製トラスや壁の骨組みを間近で見学。サーモカメラも使い、木造部分の温度上昇が抑えられている様子を観察し、木材の断熱性や室内環境への効果を視覚的に確かめた。
施主の平井商事の平井芳郎社長は、祖父が宮大工で、幼いころから木に親しんできたという。「祖父から『木は呼吸している』と聞いて育った。大人になり、湿度を調整したり、温度上昇を抑えたりすることが木の呼吸なのだと感じ、木造倉庫を建てたいと思った」と振り返った。
当初は鉄骨造を検討したが、資材価格が上昇する中、木造でも面で建物を支えることで、中央に柱のない広い空間をつくれると知り、採用を決めた。平井社長は「倉庫といえば鉄骨という発想が一般的で、木造でこれほど大きな建物を造ること自体が面白いと思った。長浜にこんな木造倉庫が一つあってもいい。ここから木造建築の良さを発信していきたい」と話した。
虎姫高校1年の吉川捺稀さん(16)は「自宅も木造ですが、建築途中の骨組みを見たことはありませんでした。家より何倍も大きな倉庫を木材で支え、短い期間で組み立てていることに驚きました」と話した。同校1年の本多すみれさん(16)は「木造は火災や地震に弱いと思っていましたが、これほど大きな倉庫を建てられ、断熱性もあると知りました。環境にも優しく、これからの社会に有効な方法だと感じました」と話していた。
見学会は、長浜北高の地域学習の一環として、教育コーディネーター「アンドステップ」が企画し、平井商事とシガウッドが協力。長浜北高のほか、虎姫高、伊香高の生徒も参加した。







