湖北まちセンで北川さんの作品展
湖北まちづくりセンターで、元看板職人・北川勉さん(79)=湖北町速水=の似顔絵展が開かれている。映画俳優やNHK大河ドラマの登場人物など約80点を展示。さらに今秋、米原市柏原で開かれる映画祭から大型映画看板の制作依頼を受け、長年抱き続けた夢を実現させた。
会場にはレオナルド・ディカプリオやオードリー・ヘプバーン、時代劇やNHK大河ドラマの登場人物などの似顔絵が並ぶ。表情や目元、口元の特徴を巧みに捉えた作品が来場者の目を引いている。
北川さんは地元で看板業「アドベン」を営み、長年、店舗や企業の看板制作に携わってきた。現在は息子が事業を引き継いでいる。
20代半ばには、長浜駅前で映画看板の制作を手がけていた岩渕義男さんの工房でアルバイトを経験。映画タイトルなどの文字を書くレタリングを担当したが、俳優の絵を描くことは許されなかった。
「絵は教えられん。見て盗め」—。師匠の言葉を胸に刻み、仕事を終えて帰宅すると、トレーシングペーパーを使って独学で映画俳優の顔を描き続けた。しかし、その後に創業した看板業では文字を書く仕事がほとんどで、映画看板を描く機会は訪れなかった。
看板業を息子に譲って仕事に一区切りがつくと、「何かせなあかん」と本格的に似顔絵制作を開始。映画を見て感動するたびに筆を取った。
その積み重ねが実を結び、今秋、米原市柏原で開かれる映画祭から縦約1・8㍍の大型映画看板3点の制作を依頼された。制作期間は約3カ月。「うれしい半分、不安半分だった。でも若い頃から憧れていた映画看板を、ようやく自分で描くことができた」と笑顔を見せる。
展示は26日まで。火曜休館。今月は20日も休館。
なお、展示作品は会期終了後、希望者に有償で譲る予定で、売り上げは地域の子ども食堂へ寄付する考え。「今まで地域に支えられてきた。少しでも恩返しができれば」と話している。








