13年越し活用へ一歩、民間提案募集
長浜市は10日、長年活用が課題となっていた旧高月中学校跡地(高月町高月)の利活用に向け、公募型プロポーザル方式による事業提案の募集を始めた。売却、貸し付け、またはその両方を対象とし、地域活性化につながる民間事業を広く募る。2013年の学校移転から約13年。JR高月駅から約350㍍、国道8号にも近い好立地の大型市有地が、いよいよ新たな活用に向けて動き出す。
対象地の広さは2万4131平方㍍。最低売却価格は3億1857万円、最低貸付価格(年額)は1338万円に設定した。事業提案は売却、貸し付けのいずれも可能で、市有地に隣接する個人所有地を含めた一体的な活用提案も受け付ける。
募集は9月25日まで。参加申し込み後、10月9日から23日まで企画提案書を受け付け、提案内容や事業実績、実現性などを総合評価して優先交渉権者を選定する。
評価では、地域活性化や雇用創出への効果、地域との協調性、景観や生活環境への配慮に加え、財務状況や事業の継続性などを重視。市は売却を基本方針としており、全売却を希望する提案には加点する。
跡地はJR高月駅に近い広大な市有地として期待されながら、地中に埋設された石炭殻や、未相続地の存在など複数の課題があり、活用は長年停滞してきた。
市は石炭殻を建設資材として再利用するなど課題解決を進めるとともに、未相続地の所有権移転も完了。さらに昨年には民間事業者48社を対象にサウンディング型市場調査を実施し、住宅、工業、商業など幅広い活用の可能性を探ってきた。
調査では、駅や小学校に近い立地を生かした住宅地や、工場・物流施設、商業機能を組み合わせた複合開発など多様な提案が寄せられた一方、建設費高騰や金利上昇を踏まえ、売却だけでなく貸し付けも可能とする柔軟な公募を求める意見も出されていた。
こうした市場調査の結果を踏まえ、市は用途を限定せず地域活性化につながる提案を募る方針を決定。長年の懸案だった旧高月中学校跡地は、民間活力による新たな土地利用に向けた本格的なスタートを切る。





