新指定文化財を特別陳列

長浜城歴史博物館で、関連資料31点

 長浜城歴史博物館は市の文化財に昨年指定した「垣見氏館跡」と「絹本著色十三仏図」を紹介する特別陳列を始め、関連資料31点を展示している。

 館跡は宮司町にあり、浅井氏に家臣として仕え滅亡後は帰農して地主・郷士格の百姓として大きな影響力を持った垣見氏の居館跡。南北約110㍍、東西約49㍍にわたり、広さ4075平方㍍。土塁と堀跡が現存し、主屋、門、蔵、酒蔵などの建造物と池泉庭園がある。文化4年(1807)の屋敷絵図から現在も近世段階の姿を留めている。

 博物館では浅井久政が垣見助左衛門に宛てた書状、1807年(文化4)当時の垣見家の屋敷の状況を記した絵図、垣見家に伝来した兜などを展示。兜は室町時代後期の作で、助左衛門が姉川の戦いや小谷籠城戦に参加した際に使用した可能性もあるという。

 仏図は知善院に伝わり、死者を追悼する初七日から33回忌までの13回の法事の際に本尊とする諸仏を描いた掛軸。「不動明王」(初七日)、「釈迦如来」(27日)、「文殊菩薩」(37日)、「薬師如来」(77日)、など3尊ずつを4段に分けて配し、最上部に「虚空蔵菩薩」(33年)を描いている。裏書から知善院が小谷城下から現在の場所に移転する前の作品であることがうかがえる。同展では仏図に加え、知善院にゆかりのある像や屏風などを展示している。

 14日午後1時半から展示説明会がある。入館料は大人400円、小中学生200円(10月1日以降は10円増)。湖北地域の小中学生は無料。午前9時から午後5時、10月20日まで。