心肺停止の高齢男性救う

胸骨圧迫やAEDで、松田さんらに感謝状

 突然、心肺停止に陥った高齢男性に胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAED(自動体外式除細動器)を施して人命救助したとして、湖北地域消防本部は11日、長浜水道企業団職員の松田凌大さん(25)と松田遼雅さん(26)、アヤハディオ長浜店の店長・細溝勉さん(59)に感謝状を贈った。

 今年7月4日午前10時ごろ、アヤハディオ長浜店の敷地屋外で男性(70)=当時=が突然、転倒。たまたま近くにいた凌大さんと遼雅さんが「大丈夫ですか?」と声をかけたころ、男性は泡を吹いてけいれんを起こし、心肺が停止。遼雅さんは急いで胸骨圧迫を施し、凌大さんは119番通報して救急隊を誘導した。細溝さんはAEDを持って駆け付け、電気ショックを施した。

 これらの対応により救急隊が到着した際には男性は呼吸と脈拍を再開させ、入院後に社会復帰した。

 消防本部で行われた感謝状贈呈式で清水正幸消防長は「誰もが躊躇する場面でとっさに行動を起こした勇気と判断が尊い命を救った」と称えた。

 胸骨圧迫を施した遼雅さんは普通救命講習を受けた経験があり、心肺蘇生の知識や手順を身に付けていた。「こういう事案はいつ起こるか分からないが、講習を受けて知識があったので対応できた。みんなにも講習を受けてもらえれば」などと話していた。

掲載日: 2024年11月12日