彦根東高生が浴衣の着付け体験

卒業生の清水さん講師に迎え

 彦根東高校の卒業生で、全国各地で着付け教室を開いている会社「きものすなお」(京都市)を経営する清水社長(35)=彦根市平田町出身=を講師に招いた、浴衣の着付け教室が15日に彦根東高で行われ、男女の生徒たちがそれぞれの着付けを体験した。

 清水さんは大学時代に着付けを習い、関西電力の勤務などを経て、2017年に自宅で着付け教室を開き、20年7月に会社を設立。ユーチューブなどで着付けに関するノウハウを発信する中で「成人式で着物を着た時に苦しい経験をした」などのコメントを見て以降、若い年代の時に一人で着付けをする機会を提供しようと、ボランティアでの小中高大生向けの着付け教室を企画。母校の彦根東高に打診したところ快諾を得た。

 彦根東高では1年生320人が40人ずつ、家庭科の授業の一環として体験。この日は清水さんの会社が用意した浴衣や帯、ひもを生徒一人ずつが受け取り、清水さんの説明を聞きながら、男女別に実際に浴衣を着ていた。生徒の上原美沙貴さん(16)=守山市=は「夏祭りなどで着せてもらったことはあったけれど、自分で着たのは初めてだった。友だちの浴衣姿は普段とイメージが変わって、とてもいい」と笑顔を見せていた。

 清水さんは「自分で着られたという最初の経験で気持ちの変化が生まれ、人生が変わるかもしれない」と話していた。

(滋賀彦根新聞)

掲載日: 2025年07月23日