ながはま第九コンサート、満席のホールから万雷の拍手
市民合唱団とプロの声楽家が共演してベートーベンの交響曲第9番第4楽章を披露する「ながはま第九コンサート2024」(長浜市、市民芸術文化創造協議会主催)が17日、浅井文化ホールで開かれた。団員50人が歓喜の歌を高らかに響かせ、満席のホールから万雷の拍手が送られていた。
第1部で合唱「日本の春のうたメドレー」など、第2部で交響曲第9番第4楽章「合唱付き」を披露し、数々の交響楽団でタクトを振る中村貴志さんが指揮した。ソリストに栗原未和さん(ソプラノ)、上木愛李さん(アルト)、蔦谷明夫さん(テノール)、岡田通利さん(バリトン)を迎え、それぞれの歌声披露のほか、長浜市少年少女合唱団「輝らりキッズ」の発表もあった。会場は480席が満席。合唱がホールいっぱいに響くと大きな拍手が送られていた。
「ながはま第九コンサート」は、平成最後の大みそかに交響曲第9番を歌おうと市民有志が楽器を持ち寄り2018年12月31日の夜、えきまちテラス長浜のデッキで合唱したのが始まり。2022年からは合唱団の公募、ソリストの招へいで本格的なコンサートを開いている。
今回は10〜80代の男女が応募し、昨年10月から鳥塚貴絵さんらの指導で練習を重ねてきた。企画・運営を担当したNPO法人はまかるの磯崎真一さんは「最初は有志で始まった合唱がこれほどレベルの高いところに到達し、皆さん感無量の気持ちだった。プロのソリストの歌声に引っ張り上げられ、市民合唱団として一段引き上げられた」と振り返り、「今度はプロのフルオーケストラとの共演を企画している。時期は未定だが、楽しみにしていてほしい」と話している。