岩脇区史400ページ CFで製本費募る

編纂委員12人、8年の集大成

 米原市岩脇で、岩脇まちづくり委員会の区史編纂会(12人)が、区史「ふるさと岩脇」の発刊の準備を進めている。8年にわたり編纂に取り組んだ結果、400ページに及ぶボリュームとなり、当初の想定を上回る費用が必要となった。このため、製本費を募るクラウドファンディング(CF)を実施している。

 岩脇は大和朝廷の時代から歴史が確認され、奈良・平安期には都へ向かう往来があったとされる。縄文時代の遺跡も確認されている。地域には、推古天皇期に由来するとされる岩屋善光堂や、太平洋戦争末期に掘削された岩脇蒸気機関車列車壕が残る。

 編纂の発端は8年前。住民が持ち寄った江戸時代の古文書がきっかけとなり、地域の歴史を体系的に残す取り組みが始まった。

 編纂会のメンバーは50代後半から80代までで、平均年齢は70歳。会合はこれまでに54回を数え、役割を分担しながら資料収集と執筆を進めてきた。各家庭に残る古文書や古地図、写真の掘り起こしに加え、米原市立図書館、滋賀大学経済学部附属図書館、大津市歴史博物館などで文献調査を実施。室町時代の「井戸村文書」や江戸期の「近江輿地志略」「近江国坂田郡志」などを確認し、記述の裏付けを重ねた。

 区史はA4判約400ページ。「岩脇の由来」「自然」「歩み」「神社仏閣」「交通」「産業」「生活と文化」「教育」「各種団体」「自治活動」「歴史年表」の11章で構成する。

 岩脇まちづくり委員会の藤本伝一会長(85)は「ここまでのボリュームになるとは思わなかった。岩脇の歴史と、現在までの歩みを後世に残し、これからの地域づくりに生かしてもらえれば」と話している。

 印刷は200冊を予定し、費用は100万円以上。CFでは50万円を目標に支援を募っている。CFはCAMPFIRE(https://camp-fire.jp/projects/925135/view?list=search_result_projects_popular)で6月25日まで。返礼品は区史など。

掲載日: 2026年05月01日