季節の食材、彩り豊かに

調理短大展示会、学生の力作ずらり

 県調理短期大学校(分木町)で16日、学生が実習の成果を発表する料理展示会が開かれた。

 展示会は年1回開かれ、今年は「一味同心〜みんなで心を一つに最高の料理を」をテーマとした。1年生15人、2年生19人が出品し、指導員らが全体のバランスや盛り付け、季節感、配色などを審査した。

 2年生の部で金賞に輝いたのは高山夕綺さん(22)=長浜市=の懐石料理「秋の城下町」。城下町での食べ歩きをコンセプトに、竹串に刺した赤コンニャクや厚揚げなどの田楽をはじめ、イカ、ニンジン、海苔で鯉そっくりに作った「鯉寿司」などを盛り付けた。高山さんは「昨年はまったく選ばれなかったが、今年は金賞を受賞し、技術力が上がったことを実感でき嬉しい」と話していた。

 1年生の部では土屋心乃さん(18)=米原市=の懐石料理「千秋万古」が金賞を受賞。柿、鮭、子持ち鮎、柚、銀杏など秋の食材を豊富に用いた季節感あふれる料理で、彩りを意識したという。土屋さんは「これからも、日本ならではの四季の美しさを、食材や見た目で感じられる料理を作りたい」と話していた。

 このほかの入賞者は次の皆さん。

 【1年】▽銀賞=藤木萌愛▽銅賞=菅能月海▽佳作=中山朝陽、田中海璃【2年】▽銀賞=植本春花▽銅賞=加藤拓真▽佳作=山瀬優華、多賀愛莉、渡部留音。

掲載日: 2022年11月17日