長浜で小学生3人が将棋対局
長浜、彦根の小学生3人が15日、市民交流センターで開かれた長浜市長杯将棋大会で佐々木女海法(みのり)流初段(19)と記念対局を行い、駒落ちのハンデ戦ながら互角の戦いを繰り広げた。
記念対局は将棋大会を主催した日本将棋連盟長浜支部が企画。挑戦者は同支部がセンターで開いている将棋教室に通っている子どもたち。
教室に通って約2カ月の杉本瑛太さんと中関晴登さん(いずれもびわ南小4年)は6枚落ち(飛車、角、桂馬、香車を取り除いた状態)のハンデをもらって挑戦。端から攻めて相手玉の背後に回り込むなどして佐々木女流初段に勝利を収めた。それぞれ終盤では自身の駒を捨てて相手玉を追い込むなど初心者とは思えない戦いぶりで、佐々木女流初段は「2カ月でこれだけしっかり指せるのは素晴らしい。終盤の詰みもしっかりしていて、詰将棋をしっかり勉強してきたのかな」と話しかけていた。2人は「うまく指せ、楽しめた」と笑顔を見せていた。
また、彦根市立城北小5年の山中一華さんは4枚落ちの佐々木女流初段に挑戦した。相手玉をあと一歩まで追い込んだが、「詰み」を読みきれず、最後は逆転された。
山中さんは昨年1月から将棋を始め、プロを目指しているという。対局後の感想戦では、佐々木女流初段から角の使い方などのアドバイスを受け、「思い通りに指せていたが、最後にミスをした。盤面を広く見られていなかった」と振り返り、「詰将棋を中心に練習したい」と話していた。