「積小為大」で世界一、E軍からはい上がり
細江町出身で、野球の大学日本代表「侍ジャパン」に選ばれた慶應義塾大学3年の林純司選手(20)が21日、長浜市役所を訪れ、台湾で開かれた「第1回ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ」で優勝したことを浅見宣義市長に報告した。高校入学時は6軍中、下から2番目のE軍からスタート。地道な努力を重ねて1軍まで上り詰め、大学では日の丸を背負って世界一をつかんだ。色紙に記した言葉は「積小為大」。小さな積み重ねが大きな成果を生むという、自身の歩みを表す4文字だった。
大会には日本、アメリカなど4チームが出場。日本は決勝でアメリカと対戦し、6対3で勝利して初代王者に輝いた。
林選手は決勝で代打として出場。持ち前の選球眼を発揮して四球を選び、出塁。限られた出場機会の中で役割を果たし、チームの世界一に貢献した。
大会が開かれた台湾は気温が38度に達し、湿度も80〜90%という厳しい環境だったという。日本は予選ラウンドで一度アメリカに敗れたが、決勝で再び対戦して雪辱を果たした。
林選手はびわ南小学校時代に「びわファイターズ」で野球を始め、中学時代は「湖北ボーイズ」に所属し、現在福岡ソフトバンクホークスでプレーする前田悠伍投手とバッテリーを組んだ。
兵庫県の野球強豪校、報徳学園高校へ進学したが、入学当初から順調だったわけではない。部員は実力・学年別にAからFまでの6軍に分けられ、林選手はE軍からのスタートだった。
それでも、目の前の練習にこつこつと取り組み、一段ずつ昇格。最後は1軍まで上り詰めた。3年春の選抜高校野球大会では、準々決勝の東邦戦で本塁打を放つなど、チームの準優勝に貢献した。
慶應義塾大学へ進学後も成長を続け、東京六大学野球のベストナインに選出。全日本大学野球選手権では敢闘賞を受賞し、大学日本代表の座をつかんだ。
この日の表敬訪問では、世界大会での経験や優勝までの道のりを報告。浅見市長は林選手の活躍をたたえ、「市民の誇り」と祝福した。
林選手は市に、サインを書き入れたボールと色紙を贈った。色紙には「積小為大」と揮毫。「小さな努力を積み重ねることで、大きな成果につながるという意味です」と説明した。
将来のプロ野球入りを目標に掲げる林選手。地元の子どもたちへ「目標を持つことはもちろん大切ですが、その目標に向かって何をすべきか分析してその過程を大切にしてください」と呼びかけた。






