長浜産メロン「和夏」、20日から販売
障害のある人たちが農業に取り組む「農福連携」事業を進めている高月町横山の「ゴッパム」は障害者事業所の利用者と一緒に栽培してきたメロンの販売を20日から始める。
農福連携は障害者が農業分野で活躍することで社会参画を実現する取り組みで、同社では就労継続支援B型事業所「フォーユー」に委託して、2022年から同町唐川のビニールハウスでアールスメロンを栽培している。
地元特産の「たかつきメロン」を栽培していた農家からノウハウを教わり、ミツバチによる自然交配、1本の木から1個の実しかならせない「一木一果」にこだわっている。出荷の際には1玉ずつ糖度を計測して表示する品質保証も。
B型事業所の利用者はツルを支柱に這わせる誘引、脇芽取り、受粉後の花取りなどの作業に励んできた。栽培4年目を迎え、ゴッパムの藤本和夏子社長(27)は「その年の経験を次の年に生かすことで、完成度が高まっている。今年は短い梅雨で甘さが凝縮されている。今の糖度は13度あり、販売までにさらに1〜2度は上がりそう」と出来に自信をみせる。
販売は同社直売所(高月町横山298)で。価格は1個2500円(税別)。「このメロンを食べて暑い夏を和やかに過ごしてもらいたい」との思いを込めて「和夏」の商品名で売り出している。約500個の出荷を見込んでいる。19日まで予約を受け付けている。問い合わせは同社℡(53)3123へ。





