商議所賀詞交歓会、270人出席

長浜の経済に「輝き」を

 長浜商工会議所主催の新春賀詞交歓会が7日、北ビワコホテルグラツィエで開かれ、湖北地域の経済、政治、行政関係者ら約270人が出席した。

 冒頭、あいさつに立った大塚敬一郎会頭は昨今の日本経済について円安が進み一人当たりのGDPも韓国、台湾に抜かれていることを憂えた。長浜商工会議所の活動として、地元の製造業を広く知ってもらうための「ものづくりTECH」を開き地元高校生も授業の一環で来場していること、定例記者会見で長浜の企業の魅力を発信していることを紹介。今年の大阪万博、国スポ・障スポ、来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」を取り上げ、「以前のように長浜を盛り上げていきましょう」と呼びかけた。また、都知事選にも立候補した石丸伸二氏らを招いた対談が2月に長浜文芸会館で企画されていることも告知していた。

 その上で、「子や孫が帰ってきたくなるまちにするため、商工会議所として経済を発展させたい」と語り、ジョン・F・ケネディ米35代大統領の就任演説になぞらえ「長浜があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが長浜のために、子や孫のために何ができるかを問うてほしい」とあいさつを締めくくった。

 浅見宣義市長は県が進める産業用地開発事業で長浜、米原両市が応募した候補地が「選外」となったことに関し、「ご心配をおかけしているが、県と協力して市の事業として進める。バイオ大を中心とした産学連携で産業界と地域の発展を図りたい」などと語り、産業用地開発に向けた意欲を示した。

 上野賢一郎衆院議員は昨年の衆院選で自民党が少数与党となったことを取り上げ、「2月に当初予算案が衆議院を通過するかが政治的に大きなポイントになる」と語った。「今、税制調査会の幹部をやっている。いわゆる『壁』の問題を扱っているが、何とか(野党)と一致点を見出していきたい」とした。また、過去の巳年に触れ「36年前はバブル真っ盛り、24年前はITバブル、12年前は安倍政権誕生で日経平均株価が爆上がりした。今年も過去にあやかって日本経済が発展し、長浜の経済も輝きを取り戻せるように我々も頑張りたい」と話した。

 嘉田由紀子参院議員は「出生数が70万人を切った。また、海外への永住転出は57万人で、6割が女性」と指摘し「少母化」対策に取り組むことを訴え、「人の力こそ国の力。経済と人の力を湖北・長浜から広げましょう」と語った。その上で「私自身は改選の年。子育て、災害対策をライフワークとして取り組みたい」と語り、再選への意欲をのぞかせていた。

 川島隆二県議は「イベントが盛りだくさんの年。皆さんとともに長浜の経済のために尽くしたい」、柴田清行両県議は「国スポ・障スポでのおもてなし、開催後の会場の取り扱いが大事になる」と語った。

 交歓会は高山亨長浜市議会議長の音頭で乾杯し、出席者が年始のあいさつを交わしていた。

掲載日: 2025年01月07日