竹生島題材など、国内外9作家が作品展示
長浜国際芸術祭のオープニングと内覧会が7日、元浜町の空き店舗「土田金物店」などで開かれた。昨年は慶雲館を会場としたが、今年は黒壁スクエア周辺の商店街へ舞台を広げ、日本、スペイン、ポーランド、ウクライナの9人の作家が歴史ある町並みに作品を展開する。会期は8日から20日まで。
土田金物店では、京都市の大崎緑さん(元宝塚歌劇団・大澄れい)が竹生島を題材にした空間作品「竹生島」を展示。全長約20㍍の巻物を敷き、能「竹生島」の詞章を切り抜いた紙を天井から吊るなどして、琵琶湖の龍神信仰や島に受け継がれる歴史を幻想的な空間として表現した。大崎さんは「実際に竹生島を訪れ、歴史や信仰に触れながら制作した。長浜のために初めて発表する作品」と話した。
祝町会館では、ポーランドを拠点に活動するカシア・クヤブスカ・マーフィーさんが、紙を素材にしたインスタレーションを公開。「紙は記憶を運ぶ媒体。自然と人とのつながりを表現した」と作品に込めた思いを紹介した。
文泉堂では長岡京市の松山淳さんが、シーラカンスやハリセンボンなどをモチーフにした色鮮やかな漆芸作品を展示。「男性の視点で『かわいさ』を追求した」という独創的な作品が来場者の目を引いていた。
芸術祭を主催する「AT ARTS」代表の西村のんきさん(69)は「海外作家が長浜に滞在し、地域の人たちと交流しながら作品を生み出すことが、この芸術祭の特徴。アートを通じて文化を耕し、人と人が互いを理解できる場を育てていきたい」とし、「自然と文化が共存する滋賀は、世界の芸術家にとっても魅力ある場所」と、長浜から国際文化交流を発信する意義を語った。
会場は土田金物店、文泉堂、金屋公園、ギャラリー楽座、祝町会館の5会場。入場料は500円(缶バッジ購入)。会期中は春成こみちさんによるワークショップ(8日)や、大崎緑さんの舞と能楽師・安田登さん、琵琶奏者・金沢霞さんらによるパフォーマンス(9日、15日)も予定している。










