医療従事者に栄養ドリンクを

「フードバンクながはま」が提供求む

 「感謝の気持ちとパワーを形にして届けたい」—市民ボランティア「フードバンクながはま」は医療従事者に差し入れする栄養ドリンクの寄付を呼びかけている。

 代表の村山さおりさん(48)とメンバーの前田智博さん(28)は数年前から独自に余剰食品廃棄の解消と生活困窮者(児)の援助を兼ねたフードドライブや子ども食堂などを展開。「人と人のつながりをさらに広げたい」との思いから、2018年2月、市民グループを発足し、貧困学生らの弁当支援や炊き出しなどを行ってきた。

 2人は活動を行う上で必要な食材を市民や関係機関の協力により集めたが、その中で自家消費しきれない栄養ドリンクの提供が目立つことに気がついた。

 コロナ禍により、現在、大阪、東京などに3度目の緊急事態宣言が発令され、滋賀県でも第4波が襲来。医療崩壊や医師、看護師不足の激務などがメディアで報じられている。2人は「医療現場を支えることはできないが、感謝の気持ちを形にして届けたい」とドリンクの差し入れを思いついた。

 対象は賞味期限が1カ月以上あるもの。バラでも可。募金の場合はドリンクを購入する。食品の提供も募集中。受付は5月の毎週土曜、午前11時半から午後2時。さざなみタウン調理室。回収したドリンクは市内の医療従事者に届ける予定。問い合わせは村山さん℡090(4038)8899へ。

掲載日: 2021年05月07日