湖北医師会が企画 日赤で検査や手術など
湖北医師会(森上直樹会長)主催の医師体験ワークショップが8日、長浜赤十字病院で開かれ、地元の中学・高校生21人が胃カメラ検査や血管縫合、腹腔鏡手術、問診など医師の仕事を体験した。
医師の仕事を疑似体験してもらうことで、将来、湖北地域を支える医師を目指すきっかけにしてもらおうと企画。コロナ禍のため5年ぶり7回目の開催となった。定員の3倍を超える申し込みがあり、医療職への関心の高さをうかがわせていた。
参加者は4グループに分かれ、手術、検査、診察、骨折治療などを順番に体験し、日ごろは触れることのない医療機器を操作し、同病院のほか、市立2病院(長浜、湖北)の医師、看護師ら約70人がサポートした。
骨折治療の体験では先のとがった鋼線を骨に刺して折れたところをつなげて固定する治療方法に挑戦。骨がずれないようにドリル使って慎重に鋼線を刺し込んでいた。人工血管を縫合する体験では持針器でつかんだ針を巧みに操作して糸を通し、血管をつなぎ合わせていた。
長浜赤十字病院が所有する手術支援ロボット「ダヴィンチ」の操作体験もあり、参加者がモニターを見ながらアームを動かしていた。指の動きにアームが連動する直感的な操作性のため、参加者は難なくアームを操ることができていた。
体験後の質疑応答では参加者から「どんな性格の人がお医者さんに向いているのか」「医師になったきっかけは?」などの質問が出され、医師や看護師、研修医らが答えていた。