ユネスコ遺産の曳山、曳き手募集

10月10日、秋の巡行で一般参加者を公募

 ユネスコ無形文化遺産に登録されている長浜曳山まつりの曳山を、自分たちの手で曳いてみませんか—。長浜曳山文化協会は10月10日に開催する「秋の曳山巡行」で、一般市民や観光客を対象に曳き手を募集している。

 秋の曳山巡行は、曳山博物館に収蔵する曳山の入れ替えに合わせて毎年行われている。今年は、来年の曳山まつりに出場する月宮殿、青海山、春日山、諫皷山の4基を博物館から各山蔵へ戻し、再来年の出番山となる高砂山、壽山、猩々丸、鳳凰山の4基を博物館に搬入する。

 山曳き体験は、普段は曳山を曳く機会のない市民や観光客にも伝統文化に直接触れてもらおうという企画。春の曳山まつりでは実施されない秋だけの特別プログラムで、参加者は法被を着用し、重さ約5㌧の本物の曳山を「ヨイサー」の掛け声とともに、山組の若衆らと一緒に曳く。

 対象は中学生以上。個人のほか、友人や家族、学校、職場の仲間など1〜5人のグループでも申し込める。午前と午後に実施し、担当する曳山が決まり次第、詳しい時間と集合場所を連絡する。

 小学生以下を対象とした「こども山曳きチャレンジ」も午後2時半ごろから曳山博物館広場で開催する。こちらは事前申し込み不要で、当日会場に集合すれば参加できる。

 また、今回はまつり鑑賞用の桟敷席を2カ所に再現。北国街道の文泉堂に「銭作席」、大手町の旧一八屋の町家に「一八屋席」を設ける。

 銭作席は、江戸時代から続く両替商「銭作」に由来し、1838年には彦根藩主の一族、井伊直容が祭礼を観覧した記録が残る。当日は曳山を眺めながら飲食や休憩ができる。一方、一八屋席は、子ども歌舞伎を演じる「狂言開始席」(例席)の一つとして定められた場所。現在の祭典申合規約にも引き継がれており、当日は旧店舗で箱ずしや和菓子、飲み物を販売する。

 開館25周年を迎えた曳山博物館では、長刀山を開館以来初めて収蔵する。10月11日から修理ドックで公開するほか、25日まで5基を公開する特別展示も行う。

 巡行は午前11時から午後5時ごろまで。荒天の場合は17日に延期する。山曳き体験は定員になり次第締め切る。申し込みはhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScE7gknm0P-A83CUJec6_8x6c0o5ED6lpkazr7ZgP3jbmUeHA/viewformから。問い合わせは曳山博物館(☎65・3300)へ。

掲載日: 2026年09月29日