ビワマスの日制定へ賛同募る

長浜で受付開始、「鱒田さん」も登場

 琵琶湖固有種ビワマスの魅力を広く発信し、保全意識を高めようと、「ビワマスの日」の制定を目指すビワマスの日制定実行委員会は21日、えきまちテラス長浜1階「小さなびわ湖水族館」で賛同者を募集。会場には開始直後から市民や観光客らが訪れ、署名や寄付を通じて記念日制定への思いを託した。

 ビワマスはサケ科に属する琵琶湖固有種で、湖北を代表する水産資源の一つ。美しい銀色の体と上質な脂、繊細な味わいで知られ、近年は地元飲食店でも人気が高まっている。一方で、生息環境の保全の重要性が指摘されており、「守りながら活かす」取り組みが求められている。

 大きな転機となったのが昨年6月21日。ビワマスが学名「オンコリンカス・ビワエンシス」として正式に学術誌に記載された。実行委員会はこの歴史的な日を「ビワマスの日」として記念日に制定し、地域ぐるみで価値を未来へ伝えていこうと、日本記念日協会への申請準備を進めている。

 この日は、賛同者から1口200円の寄付を募って署名やメッセージを寄せてもらった。寄付金は申請費用に充てる予定で、寄付者には返礼品として琵琶湖の形をモチーフにしたオリジナルキーホルダーが手渡された。

 兵庫県西宮市の会社員・爲國甲登(かぶと)さん(24)と奈良市の大学院生・河合虹歩さん(22)も賛同者の一人。近畿大学農学部水産学科の先輩後輩で、ビワコオオナマズ釣りで湖北を訪れた際に立ち寄ったという。学生時代にはビワマス調査を手伝った経験もあり、爲國さんは「研究がさらに進み、ビワマスのことがもっと分かるようになれば」と署名した思いを語った。

 河合さんは「ビワマスはすごくおいしい魚。食べることも守ることの一つだと思う。いろんな人に知ってもらって、それが結果的に保全につながれば」と話し、記念日制定への期待を寄せた。

 会場には長浜市が2013年に制作したビワマスPRキャラクター「鱒田さん」も登場。成安造形大学との連携で誕生し、当時イベントなどで活躍したキャラクターで、表舞台への登場は約10年ぶりとなった。来場者は記念撮影を楽しみ、懐かしい姿が新たな記念日制定への機運を後押ししていた。

 実行委員会では「ビワマスを守り、活かし、未来につなぐ輪をさらに広げたい」と呼びかけている。

 

 

掲載日: 2026年06月22日