コンビニ店員3人に署長感謝状

連携プレーで高齢女性の詐欺被害防ぐ

 長浜署は22日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、セブンイレブン長浜公園町店のパート従業員・松宮三起(みき)さん(62)と、アルバイト店員の丸岡想(ここな)さん(22)、吉田聖那(せりな)さん(19)に署長感謝状を贈った。70代の高齢女性がプリペイドカードを購入しようとした際、3人が連携して異変を見抜き、被害を防いだ。

 長浜署によると、女性は5月15日、同店を訪れ、「プリペカード3万円分」などと書かれたメモを手にプリペイドカードを探していた。その後いったん退店したが、約1時間後に再び来店。店内のマルチコピー機を操作しながら携帯電話で通話を続け、カード購入用の伝票をレジに持ち込んだ。

 吉田さんは最初の来店時から、女性が用途をよく理解しないまま購入しようとしている様子に違和感を覚えた。伝票に記された会社名をスマートフォンで調べたところ、すでに廃業していることが分かり、詐欺の疑いを強めた。

 松宮さんも、女性がスマートフォンで指示を受けながらコピー機を操作している様子を見て警戒。レジで決済しようとした女性に「ちょっと待ってください」と声をかけた。丸岡さんはその間に長浜署へ通報した。

 3人は女性を引き止めながら事情を聞き、駆けつけた警察官に引き継いだ。女性はSNS広告をきっかけに投資話へ誘導され、電話で指示を受けていたといい、署員の説得で被害を免れた。

 女性は後日、店を訪れて直接感謝を伝えたという。松宮さんは「3人で協力できたから落ち着いて対応できた。被害を防げてよかった」と話し、丸岡さんは「おかしいと思った時は、レジを通す前に購入目的を把握できるようにしたい」と話した。吉田さんは「少しでもおかしいと思ったら、しっかり話を聞いて状況を把握することが大事だと感じた」と振り返った。

 3人に感謝状を手渡した関札幸夫署長は「詐欺被害は依然多い。だまされていることに気づかずコンビニや金融機関を訪れる高齢者もいる。引き続き積極的な声かけをお願いしたい」と協力を呼びかけた。

掲載日: 2026年06月23日