ほおずき作業所 「駄菓子屋号」リニューアル

双葉中生がタペストリーをデザイン

 米原市社会福祉協議会の「ほおずき作業所」(同市新庄)が地域のイベントなどで出店している移動販売車「駄菓子屋号」の車両がリニューアルされた。日ごろから交流のある近くの双葉中生徒が駄菓子屋をPRするタペストリーのデザインを手がけ、新しい門出に花を添えた。

 作業所は軽バンを使用して約15年前から駄菓子屋を出店し、地域サロンやイベントなどで駄菓子約150種類を販売している。作業所で働く障害者が店を切り盛りし、売上は賃金に反映されている。

 初代の車両が老朽化したことから、2代目を手配。車両は日ごろ別の業務に使っていることからラッピングを施すことができず、一目で駄菓子屋とは分からない。このため、出店時に駄菓子屋と分かるようなタペストリーを制作することになり、双葉中にデザインを依頼した。

 同校は職場体験や「ほおずき市」でのブラスバンド演奏、運営のボランティアなどとして日ごろから作業所に協力しており、今回は創作部の部員がタペストリーのデザインを担当した。

 タペストリーは縦1・9㍍、横1・2㍍で、「駄菓子屋」「リサイクルショップほおずき」の文字とともに、飴やチョコ、サイダー、イカ珍味などを賑やかに描いている。主にデザインを手がけた副部長の須戸菜乃華(なのは)さん(2年)は「こんな駄菓子があればいいなとデザインした。タペストリーの絵を見ていただいて、駄菓子を手に取ってもらえれば」と話し、部長の上田空峯(そらね)さん(2年)は「ほおずきの駄菓子屋を皆さんに利用してもらいたい」と話している。

 作業所の野瀬育美さん(29)は「タペストリーはすごく可愛らしいデザイン。みんなに覚えてもらえると思う」、古池恒さん(30)は「お客さんにたくさんお菓子を買ってもらえれば。新しい駄菓子屋号では企業などでも販売してみたい」と話した。

 駄菓子屋号の出店の依頼はほおずき作業所℡(52)4659へ。

掲載日: 2025年03月05日