「豊臣兄弟!」で博覧会実行委設立

38団体が結集、官民挙げて観光振興へ

 秀吉の天下統一を弟の秀長の目線で描く2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送に向け、長浜市内の観光振興団体やまちづくり組織の代表らが1日、「(仮称)豊臣兄弟博覧会実行委員会」を設立した。

 市、商工会議所、商工会、観光協会、商店街連盟、黒壁、曳山文化協会、出世まつり実行委員会など38団体で構成し、設立総会で会長に浅見宣義市長、副会長に商議所の大塚敬一郎会頭、商工会の押谷小助会長、観光協会の前川和彦会長の3人を選任した。

 実行委員会は博覧会などのイベントを通じて市の魅力を全国に発信するとともに、地域内外からの誘客を図り観光振興による地域活性化を目指す。

 長浜城、賤ケ岳、小谷城、姉川合戦などのゆかりの地や、豊臣兄弟、浅井三姉妹、石田兄弟など「きょうだい」をテーマに市の魅力を発信する事業に取り組み、関連自治体と連携して誘客宣伝活動を行う。また、市全体を長浜城下町、小谷城下町、賤ケ岳合戦などにエリア分けし、それぞれの地域が持つ歴史的特性を生かした受け入れ体制の整備を検討する。

 今年度は428万円を予算化し、講演会やトークショーの開催、機運醸成のためののぼり旗、PR看板、横断幕の設置などに取り組む。

 実行委員会の下で各種事業の企画立案・実施を担う運営委員会も立ち上げ、運営委員長に前川会長、副委員長に黒壁の田中猛士社長、長浜観光協会の中村浩敏理事が就任した。

 設立総会で会長の浅見市長は「テーマは兄弟であり、きずな。地域のきずなを深め、豊臣兄弟を契機として長浜の発展に生かしたい。官民挙げて尽力したい」と語り、副会長の前川氏は「若い方がいきいきと活躍できる実行委員会にしていきたい」と話した。

掲載日: 2024年07月02日