「湯っ田り散策マップ」で魅力発見・発信

浅井湯田地域づくり協議会が5000部発行

 福良の森、雲雀山(ひばりやま)古墳、実宰院、大依山射撃場、浅井文化スポーツ公園など、旧浅井町の湯田地域の魅力を満載した「湯っ田り散策マップ」を浅井湯田地域づくり協議会が制作した。5000部を発行し、地元の湯田小の児童にプレゼントしたほか、湯田まちづくりセンターなどで希望者に配布している。

 マップは湯田地域の自然、歴史、観光名所などを再発見し、その魅力を発信するのを目的に制作した。

 同協議会のマスコットキャラクター「ゆたりん」がまち歩きするようなデザインで、表面にはまちづくりセンターを起点にしたウォーキングコースを地図上で紹介。「散策」(5・6㌔)、「歴史」(6㌔)、「満喫」(14㌔)の3コースを設定している。

 裏面では「歴史」「お寺神社」「遊び憩い」の3つにジャンル分けして25カ所を写真入りで紹介している。

 湯田地域には草野川の河畔林として形成された福良の森、日本武尊が飛び交うヒバリを見たと伝わる雲雀山古墳、小谷城落城で浅井三姉妹とお市をかくまったと伝わる実宰院、湖北十カ寺のリーダーとして織田信長に対抗し一向一揆を主導した誓願寺、「幽霊図」で有名な画家・清水節堂の出生地、戦時中に地元の学生も訓練を行った大依山射撃場、家族が憩う浅井文化スポーツ公園など歴史や文化、自然を感じられるスポットが豊富にある。また、長浜あざいお市マラソン、長浜あざいあっぱれ祭りなどのイベントも盛んに行われている。

 地図制作を主導した同協議会教育文化部会の金森正幸部会長は「湯田のそれぞれの地域の魅力を一つずつ掘り下げてマップにしたら、ひと目で湯田の良さを発信できるのでは、という思いでマップ作りに取り組んだ」と語り、地域活力プランナーの岡美矢子さんは「浅井弁を使った昔の暮らしの話も見どころ。単なる散策マップではなく、湯田のことを知ってもらえる、読むだけでも楽しいマップ」とPRしている。デザインは中居真理さんが手掛けた。

 A2判。折りたたむことでポケットに入る。事業費は32万円で、うち30万円を協賛企業・者からの寄付金でまかなった。

掲載日: 2025年06月23日