「悔しさ」が全国制覇の力に

柔道・伊藤さん、決勝で近畿の雪辱果たす

 全国中学校柔道大会の女子52㌔級で優勝した浅井中3年の伊藤彩藍(さら)さん(15)=奥びわ湖SC所属=が8月31日、長浜市役所を訪れ、浅見宣義市長と織田恭淳教育長に全国制覇を報告した。近畿大会の準決勝で敗れた相手を全国大会の決勝で破っての日本一。伊藤さんは、敗戦後に相手を徹底的に研究したことが勝利につながったと振り返った。

 全国大会は岡山県で開かれ、各都道府県代表48人が出場。伊藤さんは初戦で山口代表を破ると、大分、岐阜、栃木の各代表を退けて準決勝へ進んだ。広島代表との準決勝は延長を含め約9分に及ぶ接戦となったが、指導差で勝利。決勝では、近畿大会で敗れていた和歌山代表と再戦し、技ありを奪って頂点に立った。

 伊藤さんは近畿大会での敗戦後、「最初の2日間ぐらいはずっと落ち込んでいた」という。しかし、指導者から「全国大会もある。切り替えて楽しんでいこう」と励まされ、気持ちを立て直した。決勝で再戦する可能性が高かった和歌山代表は伊藤さんより身長が約20㌢高かったという。そこで組み手を重点的に練習し、相手の長い足に技を阻まれないよう対策も重ねた。

 決勝では練習してきた組み手を生かし、袖釣り込み腰から横四方固で技ありを取って勝利した。伊藤さんは「中学校最後の試合だったので、楽しむ気持ちが一番だった。最初は夢みたいで実感がなかったけれど、表彰式で1位になったんだと実感してうれしかった」と笑顔を見せた。

 浅見市長は「期待通りというか、順調に伸びてこられた。これからさらに大きな舞台へ羽ばたいてほしい」と祝福。織田教育長は近畿大会での敗戦に触れ「負けたからこそ全国での勝利があったのかもしれない。そこで切り替え、さらに成長した」とたたえた。

 伊藤さんは昨年の全国大会で準優勝。今年は壮行会で「全国大会では優勝を目指す」と宣言しており、その言葉通り全国の頂点をつかんだ。今後の目標には、インターハイ個人での日本一とオリンピック出場を挙げた。

掲載日: 2026年09月01日